top of page
ピンクの平行線
おとがたり

2022年12月28日(水)おとがたり朗読ライブ「おとうと」幸田文 

omote.jpg

おとがたり朗読ライブ

 

演目「おとうと」幸田文

2022年12月28日(水)15:00〜

於:六本木ストライプスペース

「傘なんかいらないよ。いるもんか、濡れて行くよ。」

「じゃ、あたしの蛇の目どう?」

「いやだあ、女の傘なんか。」

明るく強情っぱりで弟思いのげん、不良でひねくれで姉思いの碧郎。

寂しい家庭環境のなか、心かよわせる姉と弟の物語。

雨の四月、葉桜の土手。美しく細やかな情景描写で、鮮やかに浮かびあがる場面の数々。姉と弟、弟と義母、姉と父、父と義母、家族同士それぞれの関係性と個々の心情。人と人との関わりの中にある、表立ちしない微妙なおもむき。つややかな情感と飾らない語り口で描かれる、幸田文の私小説。亡き弟への鎮魂歌。

 

<出演>

おとがたり

長浜奈津子(朗読)

喜多直毅(ヴァイオリン)

 

<公演日時>

2022年4月30日(土)開場14時半 / 開演15時 

 

<会場>

六本木ストライプスペース

https://striped-house.com/map1.html

〒106-0032東京都港区六本木5-10-33 ストライプハウスビル Mフロア

Tel:03-3405-8108 Fax:03-3403-6354

(六本木駅 3番出口より徒歩4分)

 

<入場料金>

予約¥3,500 当日¥4,000 (全席自由)

 

<問合せ・ご予約>

 電話 090-3339-1281(長浜)

メール nappy_malena@yahoo.co.jp(長浜)

 

 

 

ー 作品紹介 (あらすじ)ー

げんと碧郎 (へきろう) は、作家の父と義母の四人家族。姉のげんはリウマチで家事のできない母の代わりを一手に引き受けて、家庭を支える。貧しい暮らし、家族同士や人とのしがらみ、思うようにいかない現実の暮らしの中、碧郎は冤罪から悪い仲間とつきあい、さまざまな事件を起こす。義母への反抗、家庭不和。やりきれない様々な思いを抱える、思春期の碧郎を一心に思いやり、愛情をかけて身の回りの世話をするげん。やがて碧郎は重篤な結核を患い入院。げんは感染を恐れることもなくいっそう献身的に看病するのであった___。

 

ー 出演者プロフィールー

 

おとがたり https://www.otogatari.net

女優・長浜奈津子とヴァイオリン奏者・喜多直毅による朗読ユニット。首都圏を中心に意欲的に活動を行なっている。物語の持つファンタジーを声や楽器の音を通して空間にありありと描き出すために、即興的に互いの間・抑揚・言葉に反応しながら進行するパフォーマンスは臨場感にあふれ、聴く人はまるで物語の中に居合わせるかのような印象を抱く。来場者はもとより、文学研究者からも高い評価を得ている。

 

長浜奈津子 https://www.nappy-cantactriz.com

桐朋学園演劇科卒業後、劇団俳優座へ。女優・朗読家。2016年から市川市文学ミュージアム「市川荷風忌」へ出演。 “荷風ひとり語り”『ひかげの花』他三味線語り。ヴァイオリニスト喜多直毅氏との朗読ユニット“おとがたり”では『濹東綺譚』他、永井荷風作品を多数上演。於:六本木ストライプハウス「朗読空間 ~ひとり語り~」では、泉鏡花『高野聖』『外科室』他、坂口安吾『桜の森の満開の下』『夜長姫と耳男』、小川未明『赤い蝋燭と人魚』、小泉八雲の怪談、宮澤賢治の詩と童話、他多数。 ときに“女優の語り” として物語の登場人物を演じ読み、ときに声のみで言葉や物語を聞き手に読み渡す。

 

喜多直毅 https://www.naoki-kita.com

国立音楽大学卒業後、英国にて作編曲を、アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。現在は即興演奏やオリジナル楽曲を中心とした演奏活動を行っている。タンゴに即興演奏や現代音楽の要素を取り入れた“喜多直毅クアルテット”の音楽は、そのオリジナリティと精神性において高く評価されている。他に黒田京子、齋藤徹 (故人) との演奏や邦楽・韓国伝統音楽奏者・現代舞踏家との共演も数多い。欧州での演奏も頻繁に行う。我が国に於いて最も先鋭的な活動を行うヴァイオリニストの一人である。

otogatari https://www.otogatari.net/

ura.jpg
bottom of page