2023年5月3日(祝・水)、第15回目「市川荷風忌」が開催されます。
永井荷風小説 『雪解』
今年の朗読演目は永井荷風の小説『雪解』です。
目に鮮やかに浮かぶ、大正期の人々の暮らし、街々の風景。再会した初老の父と娘の物語を、情緒豊かに描いた荷風短編小説。
お照はそれにしても不人情なこの親爺にどういうわけで酒を飲ませてくれたのであろう。(本文より)
出演:おとがたり 長浜奈津子(朗読)喜多直毅(ヴァイオリン)
お申し込み方法
専用フォームからお申し込みができます。入場無料、人数が多い場合は抽選になります。
第15回目「市川荷風忌」 お申込み専用フォーム
こちらのリンク先からお申し込み可能です。
「市川荷風忌」とは
「市川荷風忌」は毎年、市川市文学ミュージアムで5月に開催されます。荷風の終焉の地は市川市、本八幡。大黒屋という料理屋さんで、毎日お銚子一本とカツ丼を食したそうです。私も何度かここで食事をしましたが、今は市民学舎となっています。
ここ近年、長浜奈津子は、ヴァイオリニスト喜多直毅さんとの朗読ユニット”おとがたり”で、永井荷風作品の朗読上演させて頂いています。
プログラムは、永井荷風についての講演があり、次に、おとがたりでの永井荷風作品の上演があります。
永井荷風の散歩世界
今年の講演は、坂崎重盛氏(編集者・著述家)による『ナチュラリスト荷風の散歩世界を訪ねて』です。
荷風というと散歩、そして荷風の終焉の地は市川。トレードマークの帽子、カバンを持ち、市川・本八幡界隈で散歩をしている永井荷風の姿が、よく見られたようです。当時にしては背が高く、目立っていいたそうです。
名随筆『葛飾土産』がありますが、これは散歩に心を遊ばせ、風景を味わうなど、独居生活に風雅を感じる作品です。
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